野草の花(3)

野草の花シリーズ第3弾。黄色、赤ときたのでやはり青か。ということで青い花を探すと、ありました。ツユクサです。どこにでも生えているお馴染みの野草です。草刈りをして背の高い草がなくなると一面を覆いつくすように繁茂します。

花はとても小さく、数ミリ程度。でも写真のようにアップで見るとなかなか複雑な形をしていることがわかります。上方に青い2枚の花弁があり、その付け根から雄しべと雌しべが伸びています。雄しべは6本ですがその長さと形が3本、2本、1本という組み合わせで違っているのが凝っています。その背景にはもう1枚の白い花弁があります。

ツユクサの花は朝開いて午後にはしぼんでしまうそうです。「そうです」という言い方をするのは自分で確認したことがないからです。朝顔のように大きな花であれば見てわかりますが、なにしろツユクサは小さい。しかもたくさんの花が常に咲いているので、今咲いている花が昨日と同じ花なのか違う花なのかわかりません。こんど目印でもつけて観察してみます。

このツユクサは万葉集にも詠まれているほど古くから親しまれてきた野草です。その花の儚さが日本人の心を揺さぶるのでしょうか。たくさんの花を付けた一面のツユクサを遠くから眺めると、まるで絨毯を敷いたようでなかなか美しい光景ですが、畑にとってはやはり雑草。退治しなければなりません。

 

野草の花(2)

写真はマルバルコウソウの花です。接写しているので大きく見えますが、実際には1センチにも満たない小さなラッパ型の花です。赤みがかった濃いオレンジ色で、葉の緑との対比がひときわ美しく、どこにでも生えている雑草でありながら、観葉植物として栽培する人もいるそうです。

その名の通りルコウソウの仲間で、ヒルガオ科サツマイモ属のツル性の植物です。ルコウソウは漢字で書くと縷紅草。縷というのは「糸のように細い」という意味で、その葉が細い針状なので付けられた名だそうです。葉が密生していると遠くからは霞がかかったように見え、レースのカーテンのような趣があるので、日よけとして栽培されることも多いそうです。そのルコウソウの一種で葉が丸いからマルバルコウソウ。なんだか自己矛盾ですね。「大きな小部屋」のような。

一斉に花が咲くときれいなのですが、雑草の例にもれず繁殖力は旺盛。ツル性なので何にでも絡みついて成長し、一面を覆いつくします。畑にとっては、見た目と違ってなかなか手強い相手です。

野草の花(1)

早いもので、9月も半ばとなりました。今年の夏は7月がほとんど雨ばかり、8月に入って猛暑続き、8月後半は台風が来たり、不安定な天候が続き、その状態が現在まで続いています。この数年、異常気象が常態化してしまっている感じです。温暖化の影響でしょうか。

畑の夏野菜も次第に元気がなくなってきて、季節の推移をうかがうことができます。相変わらず元気なのは雑草。自らの種を繁栄させるために活発に活動しています。夏の間、緑一色の雑草群の中でひときわ目立つきれいな花を咲かせているのがメマツヨイグサです。夏の間中花を咲かせて繁茂していましたが、そろそろ店じまいの時期になってきました。ところがこの時期になって成長してくる株もあって、写真のように花まで咲かせています。これも異常気象のせいでしょうか。

このメマツヨイグサですが、秋も深まると種を蒔き散らして枯れていきます。種はすぐに発芽して、ロゼット状態で越冬します。地面を這いつくばるようにして寒さをしのいだメマツヨイグサは、暖かくなると一気に成長しはじめ、あっという間に2メートル近い巨木になっていきます。花がきれいなのが救いではありますが、畑にとってはやっかいな雑草です。冬の間に根絶しておくしかありません。