越冬

今年の冬は記録的な暖冬が続いていますが、それでも寒い日の朝晩は氷点下になります。植物にとって厳しい季節であることに変わりはありません。我が農園ではこの時期葉物野菜をほとんど作っていないので、全体的に赤茶けた色で覆われているのですが、そんな中で緑を維持しているのは雑草です。

この時期の雑草はほとんどが地べたを這うようにひっそりと生き長らえています。写真は昨年9月の「野草の花(1)」に取り上げたメマツヨイグサです。同じ植物とは思えませんよね。このようなロゼット状態で越冬して、暖かくなってくるとニョキニョキと上方に伸び始め、夏には背丈2メートルにも及ぶ大きな植物に変貌します。地上からはわかりませんが、すでに地下にかなり太い頑丈な根を成長させています。

雑草はよく「逞しさ」の代名詞として使われますが、これらのロゼット状の雑草は本当に丈夫です。少々踏んづけたくらいでは枯れません。今は目立たないのでついつい油断してしまうのですが、退治するなら冬の間が一番です。トラクターでうなってしまうのがいいのですが、これから空っ風の季節を迎えます。柔らかい土をむき出しにしてしまうと、春一番が吹くころに埃が舞い上げられて、一面茶色い濃霧で覆われたような状態になってしまいます。農場のあるところは川越でも郊外ですが、それでも住宅密集地に隣接しています。砂嵐は避けなければなりませんので、タイミングを見計らう必要があります。夏も冬も畑にとって雑草は本当に厄介な存在です。