アヤメの花

 3年ほど前でしょうか。畑の片隅に突如アヤメが出現しました。どこかから種が飛んできたのでしょうか。そのアヤメを掘り出して、野菜づくりに邪魔にならず、かと言って草に埋もれにくい所に移植しました。去年は細々と花を咲かせていましたが、今年は一気に群れ化しました。

 アヤメの花はとても不思議な形をしています。模様がついて垂れ下がっている花びらが外花被と呼ばれる花弁でこれが3枚あり、そそり立っている3枚の花びらは内花被と呼ばれる花弁です。その中間にやはり3枚の花びらのようなものがありますが、これはなんと雌しべの花柱だそうです。3枚に分かれていますが元の部分は一体になっているんだそうです。そのめしべの裏側に雄しべがあります。

花柱の裏側。花柱の先端が花頭、花柱に覆われるように雄しべがある。

 随分と凝ったつくりですよね。アヤメの花は横から見ても上から見ても独特の存在感と美しさがあります。畑に生える植物は十把一絡げで「雑草」と呼ばれてしまいますが、アヤメを雑草と呼ぶのは少々気が引ける。同じ植物なのに勝手なものです。