ミツバチとアメリカセンダングサ

今の時期、そこいら中の空き地を黄色く染めているのはセイタカアワダチソウとアメリカセンダングサの花です。いずれも外来植物で繁殖力旺盛。どこにでも生えてきます。

アメリカセンダングサは、秋になると写真のような黄色い小さな花を咲かせます。ミツバチたちはこの花が大好物。せっせと花粉を集めています。写真のミツバチを見てください。足の付け根に花粉の固まりが付いていますね。こうして花粉を巣に運んでいきます。

どんどん増えていくので雑草と考えるとやっかいな植物ですが、ミツバチにとっては貴重な栄養源なので、我が農場では畑として利用しているところ以外はそのまま放置しています。花の時期が終われば刈り取らなければなりませんが、アメリカセンダングサは種ができるとこれがまたやっかい。種の先にカギ状の針がついていて衣服にびっしりとくっついてしまいます。払ったくらいでは取れません。我が愛犬も畑を走り回っているうちに全身種だらけとなり、後始末に一苦労です。

人間にくっついたり動物にくっついたりして、あちこちに種が運ばれ、またその地で勢力を広げていく。その繁殖力には脱帽です。

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オオスズメバチ襲来

久々にミツバチの話題です。去年の今頃にもスズメバチの話題をいくつか書きましたが、今年もまたスズメバチに悩まされる時期となりました。

我が養蜂場では現在4群を飼育しています。今年はかなりの強勢群になったため、蜂蜜もたくさんとれました。これからはそろそろ越冬に向けての準備期間に入っていきます。ここで群勢が衰えてしまうと真冬に全滅してしまわないとも限りません。大敵はダニとスズメバチです。ダニは薬で対処しますが、やっかいなのがスズメバチ。それも大群で押し寄せるオオスズメバチは大敵です。

この時期は毎日、朝点検に行くとオオスズメバチが大挙して巣箱を襲っています。巣箱には捕獲器を付けているのですが、それでも巣箱の前はミツバチの死骸が山となります。集中的に襲われた巣箱の群は一気に衰退してしまうこともしばしば。防護服に身を包んで、オオスズメバチを叩き殺していきます。敵は数が多いので焼け石に水かもしれませんが、放ってはおけません。

写真は捕獲器にかかったオオスズメバチです。この日は十数匹が捕獲されていました。意外なことに、あれほど凶暴なスズメバチですが、こうして捕獲されると2~3時間で死んでしまいます。マグロやカツオは泳いでいないと死んでしまうそうですが、スズメバチは自由に飛び回れないと死んでしまうのでしょうか。調べましたがわかりません。研究したら面白いかも。

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真冬のミツバチ

日差しは随分力強くなってきましたが、まだまだ寒い毎日です。巣箱が冷えすぎないよう、回りを保温材でくるんでいます。それと怖いのが餌切れ。巣箱の中に貯めてある蜜や花粉がなくなってしまうと餓死してしまいます。それを防ぐために時々砂糖水を与えます。

こんな真冬でも、天気が良くて暖かい日中は盛んに飛び回ります。見ていると、どこからか花粉を集めて運び込んでいるのがわかります。足の付け根に花粉の塊を付けていますね。あたりを見回しても視界の届く範囲内に花が咲いている気配はありません。どこから運んできたのでしょうか。

ミツバチは半径2~3㎞ぐらいは守備範囲だそうですので、どこかに花が咲いているのでしょう。よく見つけるものだと感心しますね。

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明けましておめでとうございます

あっという間に2017年になりました。時間が経つのが速すぎて、なんだか時間に置いてけぼりをくっているような気分です。

今年の正月は穏やかな晴天続きで、毎日昼間はポカポカ。それでも朝晩はかなり冷え込みます。このあたりは埼玉県でも特に寒いという話を以前しましたが、朝の冷え込みは半端ではありません。寒い朝にはご覧のとおり、分厚い氷がはります。田んぼに水を張っておけばスケートリンクができるのでは、と思うほどの冷え方です。

それでも昼は暖かいので、昨日、久々に蜂の巣箱を点検してみました。6箱のうち、1箱だけ元気のない群れがあって、ちょっと心配です。この群れは、昨年夏には一番元気があって、昨年の蜂蜜収穫量はダントツでトップだった群れですが、秋になって急速に元気がなくなりました。蜜を取り過ぎたということもないのに。なぜかはわかりません。何とか冬を持ちこたえてもらいたいものです。

幸いほかの群れは皆元気です。この真冬にも蜜を貯めている気配さえあります。今は天敵のスズメバチもいませんので、安心できるのでしょうか。

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スズメバチvsミツバチ

前回に続きスズメバチの話題です。

日本ミツバチがオオスズメバチに対し集団で取り囲んで熱で殺してしまうことはよく知られています。一方、西洋ミツバチはそのような反撃の手段を持たず、襲われれば為されるがまま、というのが定説です。しかし、そんなことはありません。西洋ミツバチも必死に反撃します。写真はオオスズメバチに対して集団で反撃している西洋ミツバチです。集団で取り囲み、噛みついたり毒針を刺したりして攻撃しています。結局、このオオスズメバチは10分ぐらい攻め続けられ、とうとう絶命しました。

これは珍しい光景ではなく、我が養蜂場では結構頻繁に見られる光景です。しかし相手が一匹であれば何とかなっても、集団ではやはり太刀打ちできません。反撃する間もなく次々と噛み殺されていきます。

ミツバチを大好物としているはキイロスズメバチも同じですが、キイロスズメバチは集団で襲うことはなく、単独で、しかも1匹ずつ捕まえては近くの木の枝に戻って獲物を肉団子状態にし、巣に運んでいきます。したがってオオスズメバチのように全滅させられることはありません。しかし憎き存在であることに変わりはありません。これも見付け次第ハエ叩きで叩き潰すのですが、オオスズメバチよりも小さくて動きが速いので、動きが止まるのを待ちます。ミツバチを捕らえる瞬間にホバリング状態になるので、その隙を狙って一撃!

毎日2~30匹ぐらいのスズメバチを叩き殺しますが、敵も数が多いので気休め程度にしかなりません。それでも見つけるとそのままにはしておけないので、毎日巣箱の前でスズメバチ退治に勤しむことになります。

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スズメバチの季節

スズメバチの季節がやってきました。8月下旬から10月ぐらいまでスズメバチがミツバチを襲撃します。気の抜けない季節です。

もっとも恐ろしいのはオオスズメバチです。大きさは4~5センチもあり、まるでヘリコプターのような音を立てて飛び回る姿を見ると、恐怖感を覚えます。刺されれば死に至ることもあります。そんなオオスズメバチが集団でミツバチの巣箱を襲います。巣箱の入り口を集団で取り囲み、出入りするミツバチを片っ端からかみ殺していきます。巣箱の前はミツバチの死骸の山となります。入り口に金網を張ってあるので巣箱の中に入ることはできませんが、それでもミツバチの群は大打撃をこうむります。スズメバチ捕獲器を取り付けている巣箱もありますが、それでも万全ではありません。

写真は捕獲器で捕らえたオオスズメバチです。巨大な顎で金網を噛み切ろうとしています。捕獲器にかかるのは一部でしかありませんので、見付け次第こちらも戦闘態勢をとります。防護服で身を包み、ハエ叩きのような器具で叩き潰します。怖いなどとは言っていられません。とは言え、ずっと見張っているわけにもいきませんので、粘着タイプのねずみ取りをまわりに置いたりして対処しています。

他にもやや小型のキイロスズメバチも頻繁にやってきますが、そのお話しは次回ということにしましょう。

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ひまわりとミツバチ

ひまわりが大きな花を咲かせています。ミツバチはせっせと花粉を集めています。後ろ足の付け根のところに花粉のかたまりが見えますね。このようにして花粉を巣に運びます。

花の蜜と花粉はミツバチたちの重要な食料です。毎日30度を超える真夏はミツバチたちにとっても過酷な環境ですが、早朝からあちらこちらの花を訪れて仕事をしています。こちらはそろそろ夏バテ気味ですが、ミツバチを見習わなければ……。

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女王交代

6月は巣箱の中が日々刻々と変化していきます。養蜂の本などを見ると1週間に1回は内検(巣箱の中身の点検)をせよ、とよく書いてありますが、実際には1週間も放っておくのは危険です。

4月27日の「分蜂の季節」に記したように、今の時期は盛んに王台(女王の蛹)を作ります。ハチが増えて巣箱の中がハチで満杯状態になると、内検をしていてもこの王台を見逃してしまうことがよくあります。王台を放置しておくと女王は分蜂しようとしますが、女王の羽は切ってあるので飛ぶことができません。女王は巣箱から出たものの飛び立つことができずにそのまま行方不明に…。巣箱の中では新しい女王蜂が誕生していつの間にか女王が交代している、なんてことがよく起こります。

先日二段重ねにしていた巣箱の上段を内検すると、なんとそこには女王蜂が。どうやら王台を見落としていたようです。どうしようか迷いましたが、新しく生まれたほうの女王を別の巣箱に移して新たな1群をつくることにしました。下段にいた女王はもういなくなっているでしょう。でも今の時期はすぐに新女王をつくることができます。結局現在の群数は6群となりました。5群で止めておくつもりだったのですが…。こんな予想外のことが起こるのも生き物相手の楽しさではあります。

写真は、あまりにも群の勢いが強すぎて巣箱の隙間にまで巣を作り始めた、いわゆる「無駄巣」です。

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新女王初公開

この2週間ほどの間に2箱増群し、現在5群となりました。今の時期はいくらでも増群できますが、管理が行き届かなくなるので、5群でやめておきます。

新しい群にはそれぞれ新女王が誕生し、すでに産卵も始まっています。上の写真は誕生して1週間後の女王です(中央矢印)。まだ産卵前で、体はさほど大きくありませんが、働き蜂との区別ははっきりとつきます。これからどんどん卵を産んで、群を大きくしていってね。期待してますよ!

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新女王の誕生

先週新しく設置した巣箱を確認したところ、王台(女王蜂の蛹)が開いていました。女王蜂が羽化したもようです。写真で王台に首を突っ込んでいるのは生まれた女王蜂ではなく、働き蜂です。蛹の中を掃除しているんです。生まれたての女王蜂は働き蜂との区別がつきにくく、なかなか発見できません。この日は残念ながら新女王に対面することができませんでした。

新しい女王蜂は、生まれて1週間ぐらいの間に受精飛行に飛び立ち、雄蜂と交尾します。雄蜂たちにとっては生涯に1度あるかないかの働き時です。それでも実際に交尾できるのはごくわずか。雄蜂たちは蜜を集めることも花粉を集めることもできず、働き蜂に養われるだけ。その上、多くの雄蜂は唯一の仕事である交尾の機会も得られず、そのうち巣箱を追い出されて野垂れ死にすることになります。

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