■正木流万力鎖術(まさきりゅうまんりきくさりじゅつ)


美濃国大垣戸田藩の剣術指南役であった正木利充は先意流薙刀を信田一円斉に、古藤田一刀流を古藤田弥兵衛俊定に学び、後に正木一刀流の流祖となった。主君戸田公が江戸城大手門の警備を拝命したとき、剣術指南である正木俊充が刀を抜けない場合に刀と渡り合えるような威力ある武器ものとして、長短種々の形の鎖分銅を作り、使い方を工夫して完成したものが正木流万力鎖術である。林崎夢想流居合術奥山観禅宗家立会いのもと、平成4年4月5日、第十一代宗家を当道場師範の柴田孝一が継承する。また、正木家より流祖掛軸、巻物5巻を譲渡される。