雪が……

11月24日は天気予報通り雪が降りました。それもかなり本格的に。東京での11月の降雪は54年ぶりだそうですが、埼玉では14年ぶりだそうです。東京に比べると埼玉はやはり寒いんですね。夏は暑いですし。

写真は前回紹介したニンニクです。ニンニクは雪にも耐えます。完全に埋もれても枯れません。雪が溶けると顔を出します。こうして冬を越します。手前にはタマネギが植えてあります。細い葉が飛び出しているのが見えるでしょうか。タマネギもニンニク同様、寒さに耐えます。

埼玉の観測地は熊谷なので川越近辺のデータはよくわかりませんが、実は川越郊外や鶴ヶ島近辺は、秩父地方を除いた埼玉の平野部では一番寒いという話を聞いたことがあります。

それは実感としても確かにうなずけます。北部の深谷あたりでは真冬でもネギが元気よく青々と育っていますが、このあたりでは凍ってしまって地上部の葉は枯れてしまいます。ダイコンもホウレンソウも凍ります。ですから冬になると、ハウス栽培かトンネル栽培をしない限り、商売になるような野菜は作れません。

私も2~3年前まではトンネル栽培を試みていましたが、もうやめました。1人でやるには効率が悪く、しかも冬の間、強風が吹き抜けるので、ビニールが度々吹き飛ばされてしまうからです。そのかわり、サトイモを多めに作り、凍らないように対処して真冬の間でも出荷し続けます。

それでも冬は農家にとって厳しい季節です。とくに今年の冬は寒そうなので、新しい冬の過ごし方を考えなければ。

小径ファーム&小径養蜂はこちら

ニンニクの芽

ニンニクは播種から収穫まで10ヵ月ぐらいかかります。野菜の中ではかなりの長期間を要する植物です。関東ではだいたい10月ぐらいが蒔き時です。種蒔きと言っても蒔くのはニンニクそのものです。要するに球根です。毎年収穫したニンニクの一部を種として残しておいて、そのニンニクの1片1片を種として蒔きます。

数日経つと発芽します。写真は発芽したニンニクで、これが本当のニンニクの芽です。スーパーで売っているニンニクの芽は実際には芽ではなく、花茎です。5月ごろになると花茎が伸びてきて花を咲かせます。その花茎を食べているんです。花が咲くのですから種(本当の)ができてもよさそうですが、通常はできません。球根で増やします。

商売に支障が出ると困るのであまり言いたくないのですが、お店で買ってきたニンニクの1片を庭やプランターに蒔いても同じように発芽します。来年5月ごろには新しいニンニクが収穫できます。でもなるべく買ってください。お願いしま~す。

小径ファーム&小径養蜂はこちら

島らっきょうの花

島らっきょうの花が咲いています。今の時期の畑は、秋から冬にかけての野菜(ホウレンソウやハクサイ、ダイコンなど)が青々としてはいるものの、全体的にはあまり見た目がパッとしません。夏に生い茂っていた草もほとんど枯れてしまって、我が農場も一面が枯草色に染まっています。そんな中で、畑に彩りを与えているのが島らっきょうです。島らっきょうといえば沖縄ですが、本州は関東でも育ちます。写真のような紅色の可憐な花を咲かせます。

もうひとつ今の畑に彩りを与えているのがイヌタデのピンク色の花です。こちらは野菜ではなくて野草、タデの一種ですが食べられません。タデといえば「蓼食う虫も好き好き」と言われるくらいですから、決しておいしいものではありませんが、このイヌタデは食べることすらできません。役に立たないからイヌタデと呼ぶのだとか。この「イヌ」を犬と捉えている人もいるようですが、それでは犬は大迷惑。語源は「否(イナ)」と考えたほうが自然です。

inu

ところで先日、我が家の愛犬が畑で何やらムシャムシャとやっていました。見れば何とイヌタデの花を食べていた! 食べられないタデを犬が食べるから「イヌタデ」? ネットで調べてみましたが、そんな事例は見つかりませんでした。新発見か、それとも単に我が家の犬の食い意地がはっているだけなのか。真相はいかに。

ちなみにこのイヌタデの花言葉は「あなたのお役に立ちたい」。う~ん、なんとも感慨深いような……。

小径ファーム&小径養蜂はこちら

スズメバチvsミツバチ

前回に続きスズメバチの話題です。

日本ミツバチがオオスズメバチに対し集団で取り囲んで熱で殺してしまうことはよく知られています。一方、西洋ミツバチはそのような反撃の手段を持たず、襲われれば為されるがまま、というのが定説です。しかし、そんなことはありません。西洋ミツバチも必死に反撃します。写真はオオスズメバチに対して集団で反撃している西洋ミツバチです。集団で取り囲み、噛みついたり毒針を刺したりして攻撃しています。結局、このオオスズメバチは10分ぐらい攻め続けられ、とうとう絶命しました。

これは珍しい光景ではなく、我が養蜂場では結構頻繁に見られる光景です。しかし相手が一匹であれば何とかなっても、集団ではやはり太刀打ちできません。反撃する間もなく次々と噛み殺されていきます。

ミツバチを大好物としているはキイロスズメバチも同じですが、キイロスズメバチは集団で襲うことはなく、単独で、しかも1匹ずつ捕まえては近くの木の枝に戻って獲物を肉団子状態にし、巣に運んでいきます。したがってオオスズメバチのように全滅させられることはありません。しかし憎き存在であることに変わりはありません。これも見付け次第ハエ叩きで叩き潰すのですが、オオスズメバチよりも小さくて動きが速いので、動きが止まるのを待ちます。ミツバチを捕らえる瞬間にホバリング状態になるので、その隙を狙って一撃!

毎日2~30匹ぐらいのスズメバチを叩き殺しますが、敵も数が多いので気休め程度にしかなりません。それでも見つけるとそのままにはしておけないので、毎日巣箱の前でスズメバチ退治に勤しむことになります。

小径ファーム&小径養蜂はこちら

スズメバチの季節

スズメバチの季節がやってきました。8月下旬から10月ぐらいまでスズメバチがミツバチを襲撃します。気の抜けない季節です。

もっとも恐ろしいのはオオスズメバチです。大きさは4~5センチもあり、まるでヘリコプターのような音を立てて飛び回る姿を見ると、恐怖感を覚えます。刺されれば死に至ることもあります。そんなオオスズメバチが集団でミツバチの巣箱を襲います。巣箱の入り口を集団で取り囲み、出入りするミツバチを片っ端からかみ殺していきます。巣箱の前はミツバチの死骸の山となります。入り口に金網を張ってあるので巣箱の中に入ることはできませんが、それでもミツバチの群は大打撃をこうむります。スズメバチ捕獲器を取り付けている巣箱もありますが、それでも万全ではありません。

写真は捕獲器で捕らえたオオスズメバチです。巨大な顎で金網を噛み切ろうとしています。捕獲器にかかるのは一部でしかありませんので、見付け次第こちらも戦闘態勢をとります。防護服で身を包み、ハエ叩きのような器具で叩き潰します。怖いなどとは言っていられません。とは言え、ずっと見張っているわけにもいきませんので、粘着タイプのねずみ取りをまわりに置いたりして対処しています。

他にもやや小型のキイロスズメバチも頻繁にやってきますが、そのお話しは次回ということにしましょう。

小径ファーム&小径養蜂はこちら

ニラの花

ニラはとても丈夫な野菜です。種がどこからか飛んできて、畑のあちこちに自然に生えてきます。販売用に作るのならそれなりに手入れが必要ですが、自分で食べるだけなので放っておくだけです。

ニンニクやタマネギなどもそうですが、本格的に作る場合には花は咲かせません。トウだちして蕾ができてきたら摘んでしまいます。花に栄養分をとられてしまうからです。でも小さな白いニラの花はとても可憐です。眺めていると一時、真夏の暑さを忘れさせてくれます。

花が咲き終わると当然種ができます。その種がこぼれてどんどん増えていきますが、ニラは根っこでも増えていきます。植物の生命力を改めて感じさせられる野菜です。

小径ファーム&小径養蜂はこちら

驟雨と虹

今年の夏は大気がとても不安定な状態が続いています。畑にいるとまわりがよく見回せるので、どのあたりで豪雨となっているかよくわかります。

つい先日も午後から天気が一変して激しい雨となりました。その直前、真っ黒な雲が東の空に広がっていました。かなり近いところで激しい雨が降っているようですが、こちらはまだ降ってはいません。西の空はまだ晴れていて太陽が出ています。このような時は必ず虹が出現します。

はやく片付けて雨宿りをしなければと思いつつ、見とれてしまいました。なんだか願いを叶えてくれそうな……。

結局この後、ずぶ濡れとなりました。

小径ファーム&小径養蜂はこちら

ひまわりとミツバチ

ひまわりが大きな花を咲かせています。ミツバチはせっせと花粉を集めています。後ろ足の付け根のところに花粉のかたまりが見えますね。このようにして花粉を巣に運びます。

花の蜜と花粉はミツバチたちの重要な食料です。毎日30度を超える真夏はミツバチたちにとっても過酷な環境ですが、早朝からあちらこちらの花を訪れて仕事をしています。こちらはそろそろ夏バテ気味ですが、ミツバチを見習わなければ……。

小径ファーム&小径養蜂はこちら

落花生

落花生の花が咲いています。小さくて可憐な花です。そのうちこの花はしおれるように首を垂れ始め、地面に落下していきます。でも、牡丹のように花が落ちるわけではありません。花は細い茎でつながったままです。

不思議なことに枯れた花はそのまま土の中に顔を突っ込んで、地面の中で種子をつくります。それが落花生です。

種がふくらんで食べられるようになると、カラスがやってきて地面をほじくり返します。地面の中にもかかわらずカラスは種が食べ頃になってきたことを察知するのです。まったく憎きカラスですが、その頭の良さにはほとほと感心します。小径ファームではカラスに食べられないよう、ネットを張って育てています。

落花生と言えば通常は炒ったものを殻を割って食べますが、取り立ての落花生は塩ゆでが一番おいしいんです。生落花生はスーパーではまず手に入りません。見つけたら大ラッキーです。小径ファームはその生落花生をほんの一時期だけ販売します。お買い逃しのないよう、HPをこまめにチェックしていてくださいね。

小径ファーム&小径養蜂はこちら

ビールに枝豆

ビールの季節がやってきました。最近の若い人はあまりビールを飲まなくなったそうですが、夏の夜、仕事を終えて喉に流し込むビールの味は格別。あの喜びを味わわないなんて何ともったいない! とビール党は思うのでありますが、さてビールと言えばつまみは枝豆。枝豆は栄養価も高く、つまみには最適だそうです。なにしろ枝豆は畑のお肉と言われる高タンパクのあの大豆ですからね。

正確に言うと枝豆が完熟したものが大豆です。豆類は要するに植物の種ですよね。エンドウは莢ごと食べますが、枝豆は種だけ食べます。

写真は枝豆の花です。白くてとても小さな花です。これがあの枝豆になり、やがては大豆になるなんて、花だけ見ていると思いも及びません。でもあと2週間ぐらいするとこれが枝豆になるんですね。

おいしいものは昆虫もよく知っています。枝豆はとくにカメムシが大好物。豆がふくらんでくるとカメムシが飛んできて豆に針を刺し、栄養分を吸い出してしまいます。そうなると豆はふくらみません。それを防ぐため、小径ファームでは枝豆を防虫ネットで覆います。農薬は使いません。だからどんなに食べても安心です。さあ、今年も飲んで食べるぞ!

小径ファーム&小径養蜂はこちら