つぼみ

2月も半分が過ぎてしまいました。いつもならもうそろそろ梅の花がちらほらと咲き始めるころですが、今年はやはり寒いのでしょう、まだあまり見かけません。

我が農場にも1本だけ豊後梅があるのですが、ご覧の通り、まだまだ固いつぼみのままです。もともとこの梅は咲くのが遅いのですが、近所の白梅・紅梅もまだ開いている様子はないので、この豊後梅の花が開くのは3月になるかもしれません。

畑のアブラナ科の野菜たちもまだひたすら寒さに耐えている状態です。畑一面が菜の花に彩られるのはまだまだ先になりそうです。

今、唯一出荷しているのは里芋です。里芋は前年の芋を種芋用に保管しておいて植えるので、典型的な固定種です。我が農場の里芋も、10年前に里芋栽培を始めた時から面々と栽培を続けてきた固定種。この農場でも7年間栽培してきているので、ここの土や気候にもかなり対応してきたようで、以前よりも耐寒性が強まってきた感じがします。以前は2月に入ると急に良品率が低下してしまいましたが、今年は3月まで出荷できそうです。

 

冬来たりなば

2018年が始まりました。時間が車窓の風景のように飛び過ぎていきます。少しの間だけでいいから止まってくれないかなと思うことしばしばです。

畑は相変わらずの冬景色です。一面枯草色に染まっている中にポツンと黄色い点が目に入りました。近づいて見ると小さなタンポポの花が一輪咲いていました。こんなに寒いのに、何を勘違いしたのか、花を開かせてしまったんですね。朝は氷点下になりますが、枯草に身を潜めてけなげに咲いています。案外丈夫なんですね。

冬来たりなば春遠からじ。春は案外近くに来ているのかもしれません。かつては春が待ち遠しかったものですが、年を重ねるにつけ、そんなに早く時間を進めないでくれという気持ちが強くなってきました。もっとゆっくりゆっくり生きていきたいと思う今日この頃です。

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ミツバチとアメリカセンダングサ

今の時期、そこいら中の空き地を黄色く染めているのはセイタカアワダチソウとアメリカセンダングサの花です。いずれも外来植物で繁殖力旺盛。どこにでも生えてきます。

アメリカセンダングサは、秋になると写真のような黄色い小さな花を咲かせます。ミツバチたちはこの花が大好物。せっせと花粉を集めています。写真のミツバチを見てください。足の付け根に花粉の固まりが付いていますね。こうして花粉を巣に運んでいきます。

どんどん増えていくので雑草と考えるとやっかいな植物ですが、ミツバチにとっては貴重な栄養源なので、我が農場では畑として利用しているところ以外はそのまま放置しています。花の時期が終われば刈り取らなければなりませんが、アメリカセンダングサは種ができるとこれがまたやっかい。種の先にカギ状の針がついていて衣服にびっしりとくっついてしまいます。払ったくらいでは取れません。我が愛犬も畑を走り回っているうちに全身種だらけとなり、後始末に一苦労です。

人間にくっついたり動物にくっついたりして、あちこちに種が運ばれ、またその地で勢力を広げていく。その繁殖力には脱帽です。

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キクイモの花

毎年お彼岸の頃になるとキクイモの花が咲きます。名前の通り菊のような花です。で、名前の通り芋もできます。このキクイモ、キク科ヒマワリ属だそうです。ヒマワリの仲間なんですね。

キクイモの芋はもちろん地下にできます。ゴツゴツした拳よりもやや小さな塊茎です。芋と言ってもデンプンはほとんど含まれないので、カロリーは極めて低い。その上、イヌリンというインスリンに似た成分が含まれているため、健康食として注目されています。芋自体にはさほど味がなく、淡泊。煮たり焼いたり、漬け物にしたり、まあどんな調理法でも食べられます。

キクイモは11月から4月ごろまで収穫できます。真冬の野菜が採れない時期なので重宝するのですが、まだ知名度が低いため、スーパーに出してもあまり売れません。もっともっと注目して欲しい食材です。

ところでこのキクイモ、とても生命力が強く、一度植えるとどんどん増えていきます。逆にもう栽培を止めたいと思っても、なかなか根絶やしにすることができません。前回取り上げたオクラも同じですが、人間が食べて体にいい野菜はとにかく生命力が強い。その生命力にあやかれたら最高です。

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夏から秋へ

秋が深まってきました。これまで大活躍してくれた夏野菜たちも次第に元気がなくなってきました。この数ヶ月間、私たちの胃袋を支え、楽しませてくれて本当にありがとう! と手を合わせたくなる季節です。

そんな夏野菜の中で最後まで踏ん張るのがオクラ。わずか10センチぐらいの背丈のときから片時も休むことなくひたすら実を付け続け、いまや2メートルを超える身長に。まだまだ美しい花を咲かせてがんばっています。10月いっぱいは元気です。

夏の初めごろは地面に這いつくばるように身をかがめて収穫していたのが、今では背伸びしないと届きません。そんなオクラを眺めていると、今年もまた1年が終わっていくなと、しみじみとした寂しさを感じます。

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オオスズメバチ襲来

久々にミツバチの話題です。去年の今頃にもスズメバチの話題をいくつか書きましたが、今年もまたスズメバチに悩まされる時期となりました。

我が養蜂場では現在4群を飼育しています。今年はかなりの強勢群になったため、蜂蜜もたくさんとれました。これからはそろそろ越冬に向けての準備期間に入っていきます。ここで群勢が衰えてしまうと真冬に全滅してしまわないとも限りません。大敵はダニとスズメバチです。ダニは薬で対処しますが、やっかいなのがスズメバチ。それも大群で押し寄せるオオスズメバチは大敵です。

この時期は毎日、朝点検に行くとオオスズメバチが大挙して巣箱を襲っています。巣箱には捕獲器を付けているのですが、それでも巣箱の前はミツバチの死骸が山となります。集中的に襲われた巣箱の群は一気に衰退してしまうこともしばしば。防護服に身を包んで、オオスズメバチを叩き殺していきます。敵は数が多いので焼け石に水かもしれませんが、放ってはおけません。

写真は捕獲器にかかったオオスズメバチです。この日は十数匹が捕獲されていました。意外なことに、あれほど凶暴なスズメバチですが、こうして捕獲されると2~3時間で死んでしまいます。マグロやカツオは泳いでいないと死んでしまうそうですが、スズメバチは自由に飛び回れないと死んでしまうのでしょうか。調べましたがわかりません。研究したら面白いかも。

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昆虫の季節

夏は昆虫の季節。長い幼虫期間を経て夏に成虫となった昆虫が畑にもたくさんやってきます。

子供の頃、夏休みの楽しみの一つに昆虫取りがありました。虫かごと虫取り網を持って野山をかけずり回ったものです。現代っ子は虫に触ることができない子が多いとか。かくいう我が家の長男も、子供の頃セミを怖がっていました。そんな今の子供たちにもカブトムシやクワガタはやはり人気があるようです。

我が農園にはカブトムシが生息しています。畑の一画で落ち葉堆肥を作っていたのですが、ある時、堆肥を取ろうとすると中から巨大なカブトムシの幼虫がウヨウヨ。そこがカブトムシの幼虫にとってとても居心地がいい場所だったようで、カブトムシのハウスと化していました。結局、堆肥はあきらめてカブトムシたちにハウスを提供することにしました。毎年夏になると、成虫となったカブトムシが破裂したスイカなどに集まってきます。

近所のホームセンターではオス1匹598円で売っていました。野菜を作るより儲かるかも…。なんだか複雑な気分です。

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変なの

ときどき変な野菜が採れます。写真のキュウリはまるで赤ん坊をだっこしているように見えますね。

よく見るのは大根やニンジンなどの根菜類。二股や三股に割れやすいので毎度おなじみです。以前我が農場でもこんなニンジンが採れました。

根菜類は成長過程で小石などの障害物にあたるとこういうことが起こります。これはただのニンジンです。正真正銘ニンジンです。…しかし、なんだか別のものに見えてしまいますね。こう並べてみるとニンマリしてしまいます。なんとも微笑ましいような。人間の目って不思議です。ただのジンジンですからもちろん食べられます。が、食べられませんでした。なんだか痛々しそうで。

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いずれあやめかかきつばた

畑にはいろいろな植物が自然に生えてくるという話を以前しましたが、今年は写真のアヤメが現れました。去年までは影も形もありませんでした。種が飛んできて生えたのでしょうか。アヤメは種から育てると花が咲くまで3年ぐらいかかるそうなので、去年は葉っぱだけ生えていたのかもしれません。

ところでアヤメによく似た植物にカキツバタがあります。なかなか両者の区別はつきにくいのですが、アヤメは畑など乾燥したところでも育ち、カキツバタは湿地帯に育つそうなので、これはアヤメでしょう。

アヤメもカキツバタも漢字で書くと菖蒲。ややこしいことこの上ない。おまけに花菖蒲という種類もあって、ますますややこしくなります。その上、菖蒲湯にいれる菖蒲は全然別物で、サトイモに近い種類とか。花もまったく別物です。なのにこれも菖蒲。頭がこんがらがってしまいます。何でこんなことになったのか、結局昔の人はそれぞれの区別がつかないから全部ひっくるめて菖蒲にしてしまったのでは? というのは穿ち過ぎでしょうか。

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つくしんぼ

春になると一斉に植物の芽が吹き出しますが、中でも春の風物詩の代表格がツクシではないでしょうか。漢字で書くと土筆です。昔の人は命名が上手だなと感心します。子どものころは「つくしんぼ」といって喜んで摘んでいました。今の子供たちはあまり馴染みがないのでしょうか。

このツクシですが、植物としての名称はスギナで、そのスギナの胞子茎がツクシです。私は恥ずかしいことに、自分が農業を始めるまでその事実を知りませんでした。スギナもよく見かけますし、ツクシも子どものころから馴染んでいましたが、その両者が一つの植物として結びついてはいませんでした。

実はこのスギナは農業にとってはとても厄介な植物です。とにかく繁殖力が旺盛なのです。スギナが生えたからとうっかり耕運機やトラクタで畝ってしまうともう大変。ちぎれた地下茎から一斉に新たなスギナがはえ出てきます。除草剤もあまり効きません。根気強く引き抜いて処分するしかありません。土が酸性になると生えるそうなので、土の状態がある程度わかることがあえて利点と言えば利点です。

本格的な春の到来は、草刈りの季節の到来でもあります。これから秋まで、ひたすら草刈りに追われる日々が始まります。

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